五穀豊穣・家内安全・無病息災などを祈願するための神事芸能として各地にある「神楽」。
愛媛には「伊予里神楽」という神楽があります。
私がこの神楽を初めてみたのは、松山市立花にある「橘若宮神社」でした。
とある日曜日、朝から太鼓の音が地域中に鳴り響き、30分経っても1時間経っても鳴りやまないので気になって行ってみたところ、この神楽を行っていました。
初めて見たので(しかも途中からだったので)何という演目なのか分からなかったのですが、社殿の奥に置かれた「めくり」には「神迎」と書いてあります。
その名前の通り、なにやら神様を迎え入れ誘導しているようです。
白髪の翁が腰をクネっと動かしながら舞うところに、どことなくユーモアを感じさせます。
そして「手草」。
笹の葉を持った二人が舞います。笹の葉とその様子から、お清めのような雰囲気を感じました。
この後も様々な登場人物が出てきて奉納は続き、少なくとも2時間以上舞っていたと思われます。
伊予里神楽は、愛媛の中部と南部で主に舞われている神楽だそうです。
こうした伝統芸能(奉納)を身近に見れる環境、改めて凄いなぁと感じた1日でした。
橘若宮神社
愛媛県松山市立花1-10-27