2015-07-03

茅の輪くぐり


茅の輪くぐり。

6月晦日に行われ、正しくは「夏越大祓(なつごしのおおはらえ)」と呼ばれるお祓いの行事。

「日本を楽しむ年中行事」(かんき出版)によると、これは『新年から半年間溜まった罪やけがれを清めるもので、夏以降の息災を祈願する、大事な節目の行事』だそう。

前の日、町会長さんがこんなものを持ってきてくれました。


「人形(ひとがた)」と呼ばれるお札のようなもので、名前と年齢を書いたら息を大きく三度吹きかけ、体の悪いところを撫で、茅の輪をくぐる前の晩、枕の下に入れて眠るのだそう。

そうすることで、穢れがこれに移り、身代わりになってくれるというもの。


茅の輪くぐりの作法はこう。

茅の輪の前でまず一礼、
輪をくぐり左方向に廻って正面に戻る、
また輪をくぐり次は右方面に廻って正面に戻る、
そしてまた左方向に廻って正面に戻る、
その後、神前に進み参拝。


社殿の前には、人形の納箱があります。


ちなみに、人形にはこんな和歌が書かれていました。

「水無月の 夏越の大祓いする人は 千歳の命延ぶといふなり」
「ひな形に 願ふ旨をばなぜつけて 水無月はつる禊をぞする」

夏を乗り切ることが大変だった時代、このお祓いがいかに重要であったかが伝わってきます。
(これを唱えながら茅の輪をくぐると尚良いとか。)


それにしても、この茅の輪をくぐるという行為、実に神秘的です。
左廻り、右廻り、そして左廻り…、んっ!これ、もしかして「∞(8字)」を描いてる !?