2015-03-16

お椿さん


「お椿さん」のこと。

商売繁盛や縁起開運などを祈願した「椿まつり」が、2月25日(水)、26日(木)、27日(金)に開催されました。関東でいう「酉の市」のようなもの。


神社の参道には露店が1キロに渡ってずらーっと並び、境内には熊手を売る店が賑やかに出ていました。

露店の中でひと際目を惹いたのが「縁起飴」。お多福のイラストと優しい色合いのきんたろう飴が可愛らしかったので購入。1袋100円でした。



熊手のデザインは、関東とさほど変わりありませんでしたが、恵比寿さんが多かったような気がします。


漁業が盛んだからか「豊漁」をイメージさせるかたちやデザインも多く見られました。

これも舟のかたちをしたもの。


このお祭り、商売をしている人も来れるようにと、3日3晩、24時間続くのだそう。夜10時でもこの人だかりです。


珍しかったのは「貸銭」という習わし。

神社へ行ったらお賽銭を投げてくるというのが常ですが、なんとここではお金を貸してくれるのです。封書のなかには20円。これを「守り金」として生業に励み、来年倍にしてお返しするというもの。


もちろん私も縁起物としてお借りしてきました。でもこの「貸銭」、毎年倍にして返さなければいけないので、来年は40円、その次は80円、そして10年後にはなんと10,240円(!)を返さなければいけないとか…。色んな意味で衝撃でしたが、なんとも面白い習わしです。


ちなみに名称の「お椿さん」というのは、椿神社(伊豫豆比古命神社)で開催することから、こう呼ばれているそうです。

このおまつりが終わると、いよいよ春が来るのだそう。
春よ、来い。


●伊豫豆比古命神社
愛媛県松山市居相2-2−1
http://www.tubaki.or.jp/