2015-06-24

衝撃の美術館 in 大三島


瀬戸内にある「大三島(おおみしま)」。
松山からは、車で2時間弱のところにある愛媛の島です。


以前、自転車でしまなみ海道を渡って大三島まで行こうとしたけれど、今治→大島→伯方島に着いたところでタイムアップとなり、惜しくも断念。今回は車で行ってきました。


しまなみ海道の景色で好きなのは、やっぱり造船所の横を通るとき。
巨大な船がつくられている光景は、いつ見てもゾクゾクします。


そして今回、初上陸の大三島で素敵な美術館を見つけました。
その名は「ところミュージアム 大三島」。

海に面した丘に建つ美術館で、展示してあるのは故・所敦夫さんがコレクションした現代彫刻。


あまり予備知識もなくたまたま行ったのですが、入ってビックリ!

入館料を払おうとしたら、目の前にマリソールの作品「Mi mama y yo(私の母と私)」が!!!
え、え、え、えーーー!!この作品が日本に、しかも愛媛にあったなんて!と衝撃を受けながら興奮気味に鑑賞しました。


斜面をうまく活用した建築も、みどころのひとつ。

フロアごとに作品が展示してあるのですが、下の階に移動する階段は外。
つまり、いくつかの作品を鑑賞したら、外の階段に出てみかん畑と海を眺めながらひとつ下のフロアに移動する。これを何度か繰り替えします。


鑑賞の合間に外に出るという行為、最初は少し違和感があったのですが、鑑賞にリズムをつくってくれるし、目と頭も歩きながら自然と休めることができます。何より、ふと感じる風が心地いい!

この不思議な構造、何かに例えるなら「登り窯」かな。


マリソールの他にも、林 範新、マンズー、ノエ・カッツなど、現代彫刻好きにはたまらないコレクションばかり。愛媛にアートがないなんて、誰が言ったんだっ!こんな素敵な美術館があるじゃないか!と心の中で叫ぶわたし。(笑)


しかも展示を見終えると、ココにたどり着きます!


瀬戸内海もひとつの芸術としてゆっくり鑑賞してほしい、建築家のそんな声が聞こえてきそうです。

嬉しいことに、傍らにはコーヒーのフリーサービスが。こういうちょっとした心遣いが、心にじーんと響くんですよね。


もちろん、コーヒー片手に瀬戸内海の絶景を堪能しました。まさに、独り占め。

時間があったら何時間でも居たい美術館です。


今回は旅行に来た友達のお陰で、新たな愛媛スポットを知ることができました。

まだまだ知らない事ばかりだと、改めて痛感―。
これを機会に、愛媛の観光スポットも周ってみようかな。



ところミュージアム 大三島
入館料 300円
休館日 月曜日
愛媛県今治市大三島町浦戸2362-3
http://museum.city.imabari.ehime.jp/tokoro/