日頃からとってもお世話になっていた大好きなはんこ屋さんが本日(24日)暖簾を下ろしました。
松山にある銀天街の路地に小さなお店を構えていたはんこ屋「半和堂」。
店主の松木純一さんは、いつもわたしの無謀なお願いをニコニコしながら聞いてくれて、こちらが想像した以上のはんこを仕上げてくれる職人さんでした。
篆刻や実印など、かちっとしたタイプのものから、
あそび心あふれるこんな可愛らしいものまでささっとつくれる、枠にとらわれないスタイルがとても好きで、愛媛に来てから色んなはんこをお願いしました。
日頃から愛用しているこけしも、ニワトリも、なすびも、コマも、スイカも
ぜ~んぶ松木さんのオリジナル。
昔は、みかんダンボールに押すこうしたサイズ印も手掛けていたそうです。(手仕事ならではの数字とアルファベットがかわいい!)
今回暖簾を下げることを知り、急いで実印をつくりに行ったら、このはんこをプレゼントしてくださいました!わたしの苗字の「今」という字を、屋号っぽくつくったもの。
来春からはこれを屋号にしようかな。
お店をのぞくと、いつも机に向かって真剣に何かを彫っていた松木さん。もうあの横顔が見られないと思うと、さみしくてなりません。
でも「元気なうちに仕事を辞め、お四国を周ったり、書道や篆刻をもう一度ちゃんとやってみようと思うんよ」と、引退後もその道を追求する真摯な姿勢は何ら変わらないご様子。
ありがとう、松木さん。
はんこは、これからも大切に使わせていただきます。
いつかわたしも松木さんのような「道」を極められる人になれるかな。