ひそかに楽しみにしていた展覧会、杉浦非水展が愛媛県美術館で始まりました。
明治、大正、昭和初期を駆け抜けたデザイナー(当時は図案家と呼ばれていた)としてモダンデザインを牽引してきた杉浦非水は、実は松山市出身!ということで、会場には非水が手掛けたポスターやパンフレット、装丁本、旅で描いたスケッチなど、濃厚で見ごたえたっぷりの仕事が展示されていました。
わたしがトリコになったのは、明治44年からつくられた「三越」という無料配布紙。
その名の通り、百貨店の三越が発行していた今で言うフリーペーパーで、非水はその表紙を手掛けていたのですが、これがもう凄くてズキュン!ズキュン!と胸を打たれまくり。
人物よりも植物や自然などを描いている方が、非水の類まれな観察力と優れた色彩使いが発揮されているような気がして、非水の人柄を勝手にあれこれと想像しながら楽しみました。
展示会場を出るとエントランスには特設のミュージアムショップがつくられていて、愛媛のつくり手が非水デザインとコラボした商品がずらりと並んでいました。
(許可をもらって撮影↑)
どれも素敵でしたが、ナウビレッジがお世話になっている長戸製陶所さんが製作したうつわがあったので思うわず購入!
久しぶりにゆっくりと美術館に行きましたが、良い作品に出合うと頭の中がぐるぐると動き出します。
さぁ、わたしもガンバロウ!
●杉浦非水展 ~開花するモダンデザイン~
会場:愛媛県美術館
会期:2月22日~3月30日
http://www.ehime-art.jp/