6月11日(日)、しめ飾り職人 上甲さんに学ぶ「田んぼ見学会とバケツ稲づくり」を開催しました。
先ずは、5月に手植えした苗の成長を確認するため(5月の田植えの様子はこちら)、みんなで田んぼに向かいます。
田んぼは、ちょうど中干し(田んぼの水を抜いて土を乾燥させた状態にすること)の最中でしたが、苗がすくすくと成長して一面きれいな緑色に!
1ヶ月で、こんな大きくなるんだぁ~。
心配していた個人差もなく(わたしが植えたところも)ちゃんと大きくなっているのを確認できて安心しました。あー良かった。(笑)
田んぼの稲を見ながら、種類の違いやその特徴についてのお話も。
今年は梅雨に入っても雨が少ないので、水不足が心配だそうですが「根は土の中で、こういう風に張ってるんよ」と、稲をひとつ抜いて教えてくれました。
思った以上に強くしっかりとした根に、一同「ほ~!」。
「中ぼしで、土の中に酸素を送り込むんよ」という説明に、一同「へぇ~!」。
毎日食べているお米なのに、知らないことがたくさんです。
その後は、納屋に行ってバケツ稲づくり。
材料となる泥のつくり方や、苗の植え方、肥料の頻度などについて教わります。
といっても、上甲さんもバケツ稲をつくるのは今回が初めてだそう。
肥料や中干しのタイミングについては上甲さんと連絡をとりあいながら、参加者の皆さんにお知らせしていきますので、一緒に育てていきましょう~。
そして最後は、しめ縄講座!
みんなで丸くなって、実際に藁を綯っていきます。
この藁は、去年上甲さんがつくった貴重な残りものですが、日が当たらないよう丁寧に保管していたのでまだ青々としていました。
先ずは、藁の根元がずれないように紐で結ぶのですが、この結び方にも上甲さん流のポイントがあるので、何度も結んだりほどいたりしながら修得していきます。
そして、いよいよ綯う作業へ。
藁の根元を足の指に挟んで、両手をこすりあわせるようにしながら、上甲さんの見本に習って綯っていきます。
開始から数十分。
手の動かし方や力の入れ具合など、ちょっとずつコツを掴みながら、段々とかたちが出来上がってきます。
中には、二つ綯いから三つ綯いに挑戦するツワモノも!
「初めて綯った~」という方が殆どでしたが、みんなとっても上手でした。
わたしはみんなに珈琲を淹れていたので今回は綯えませんでしたが(笑)、上甲さんの技や段取りには美しく仕上げるコツや秘訣が随所にあるので、とっても勉強になりました。
愛媛でも藁を綯える人が減ってきているなか、こういう体験をさせていただけるのは本当に貴重な機会だなと改めて思いました。上甲さん、ありがとうございます。
次は、稲の花が咲く頃に、また何かできたらなぁ~と思っています。