2014-09-24

方言「伊予弁」のススメ


松山にある古本屋さんでたまたま見つけて購入した本。「きょうの伊予弁 -伊予語学のために-」


愛媛朝日テレビで放送されていた番組の人気コーナー「きょうの伊予弁」が本になったものです。出版は2002年なので、番組はそれ以前に放送されていたと思われます。

地元の「方言について改めて調査し紹介していく」という簡単そうで、とっても難しい内容に果敢に挑戦しているところが素晴らしいです。


愛媛の方言は「伊予弁」と言います。読み方は「いよべん」。

愛媛に住んで初めて知ったのですが、四国4県は方言がそれぞれ異なります。
というか、言葉だけでなく文化も気質も県民性さえも違います。まさに「4つの国」なんです。


伊予弁は、テンポがわりとゆっくりで優しい言葉使いが特徴的です。
私の好きな言葉は「ほうよ」とか「ほやけん」とか、「ほ」のつく言葉。
響きが柔らかいので地元の人と話していると自然とほんわかした気持ちになります。

でも優しい反面、相手を不愉快にさせないようにと直接的な表現を避けオブラートに包んだ言葉を耳にすることも。

茨城の港町で生まれ、埼玉の職人が多い街での暮らしが長かった私にとって、含み言葉というのは難解そのもの。なんとなく京言葉の面影を感じたりします。
きっと地元の人にしか分からない裏言葉なんてのもあるんでしょうね。


方言を知ることは、その地で暮らしていく最低限のマナーである気がしています。
何よりコミュニケーションを深めていくには、言葉に含まれているその地域特有の価値観や感覚を理解しなければなりません。

伊予弁講座、どこかで開催してないかしら。