2014-09-19

霊峰「石鎚山」のこと


愛媛には西日本最高峰の「石鎚山」という山があります。

石鎚山を知ったのは愛媛に引っ越してきて間もなく、石鎚山の山開きの様子をニュースで見たことがきっかけでした。



「白装束に身を包んだ信者らが石鎚山の山頂を目指して駆け登っていきました」というアナウンスに続き、鎖場をすごい勢いで登っていく修験道の様子と「ファオ~ン」と鳴り響くホラ貝―。

その光景をニュースで見たときは、度肝を抜かれ、目が点になりました。
何か凄いものを見てしまったぞ…と思いながら調べてみると、石鎚山は日本古来の山岳信仰が盛んな「日本七霊山」のひとつだということが判明。
ちなみに日本七霊山は他に、富士山、立山(富山)、白山(石川)、大峰山(奈良)、釈迦ヶ岳(奈良)、大山(鳥取))です。


せっかくなので、登山してきました。
今回は石鎚登山ロープウェイで山の中腹まで行き、そこから3時間かけて山頂を目指すルートを選択。(往復で5時間くらいです。)
山全体が「御神体」というだけあって、入山口からすでに大きな神像や鳥居などがあり荘厳な雰囲気に包まれています。


白装束を着た修験道の方もいて、すれ違い様に「おのぼりさん」と声をかけられました。
その意味が分からなかったのでいつものように「こんにちわ」と挨拶をしたのですが、この山では昔から下山者は「おのぼりさん」、登山者は「おくだりさん」とお互いに声を掛けあうのだそう。
登山中には「ナンマイダー、ナンマイダー」というお経が聞こえてくることも。


石鎚山の特徴は何と言っても「鎖場」。
試し鎖、一ノ鎖、二ノ鎖、三ノ鎖がありますが、一番辛いのが二ノ鎖。
(今は三ノ鎖は閉鎖されていました)
多分、60メートルはあったと思います。


いざ登ってみると思っていたより急なので、登りきるまでは恐怖心との戦いです。
しかも岩が比較的つるんとしているので足の置き場がなく、腕力だけで体を持ち上げなければいけないところも。
手を離してしまったら大事故になることは間違いありません…。
(いずれの鎖場にも迂回できるルートがあるので、体力に合わせて迂回する判断も大切だと思います。)


基本的にルートも分かりやすいので初心者でも登山しやすいのですが、後半はこれでもか(!)というくらいの階段が続きます。
一段一段、日々の生活スタイルを自問自答しながらただひたすら登ります。

それでも、山頂には360度見渡せる何とも言えない絶景が広がっていました!!


山頂にある石鎚神社(山頂社)でお参りしてから、断崖絶壁の岩場を15分ほど歩いて天狗岳へ。
山頂からの眺めは今もしっかりと目に焼き付いています。

身が清められた思いがする霊峰「石鎚山」登山、おすすめです。



石鎚山
石鎚山へのアクセス(西条市観光情報ページ)