2014-12-23

冬至の「ゆず湯」


昨日、12月22日は「冬至」でした。
1年で最も夜が長くて、昼が短い日。

そして冬至と言えば、やっぱり「ゆず湯」。
風邪をひきにくくなるとか、邪気を払うとか、ゆず湯の効果には色んな言い伝えがありますが、爽やかな香りに包まれながらあったかいお湯に浸かるのは単純に気持ちが良くて癒されます。


松山では、市内にある銭湯すべて(15軒)がゆず湯となりました。
松山市浴場協同組合が、砥部町産のゆずを市内の銭湯へ配布したのだそう。
なんとまぁ、素敵な取り組み。

私が訪れたのは、衹園町にある「衹園湯」。
昭和38年から創業している老舗の銭湯です。


正面入口の立派な円柱と、浴室にある可愛らしい円型浴槽が特徴的。
どちらも関東の銭湯では、なかなか見られない珍しい設えです。

玄関も、入口から既に男女に分かれています。
関東では、玄関口は一つで短い暖簾をくぐって下駄箱に靴を入れ、そして脱衣所の扉を開けて番台にお金を払うという作りが多かったので、扉を開けてすぐ脱衣所という光景に最初は驚きました。玄関入ってすぐ脱衣所だから、関東より暖簾も長めです。


昨日はこの浴槽に、30個ほどの大きくて立派なゆずがネットに入れられて浮かんでいました。(写真は以前撮影させていただいたもの)


ちなみにこの円型浴槽、程好い大きさなので隣り合わせた人と自然に会話が生まれます。
昨日も、たまたま浴槽に居合わせたご婦人といつの間にか会話が始まり、ゆず入れると美味しくなる料理のことやゆずから採れる油について話していると、1人増え、2人増え、最後は6人くらいでゆず談義。

「宝」と書かれた蛇口

こうした楽しいコミュニケーションが、ご近所付き合いを円滑にさせているのかもしれません。
人もお湯もあったかい銭湯は、体だけでなく心もぽっぱぽかになるんです。


ちなみに、毎年2月26日は「みかん湯」の日だそう!
愛媛産・宮内いよかんの甘く爽やかな匂いのお湯に浸かることができます。
愛媛らしいオリジナル湯、今からとっても楽しみです。


衹園湯
愛媛県松山市衹園町9-23
入浴料400円(大人)
OPEN 15:00~21:00
定休 日曜