砥部焼の産地で知られる砥部町に「陶祖ヶ丘」という小高い丘があります。
そこに砥部焼の歴史と変遷が分かる資料(壁面)があると聞いて、行ってきました。
実は以前にも行ったことはあったのですが、そんな貴重な資料があったとは知らず通り過ぎてしまっていました。
改めて足を運びよーく壁を見てみると、なんと陶磁器が埋め込まれています!
これは明治から大正期に作られた砥部焼だそう。
鮮やかな青い色と、細かく丁寧な絵付けが印象的です。
そしてこちらは、明治時代・初期につくられた砥部焼。
わりとダイナミックな絵付けで筆運びが心地いいものが多いです。
そして江戸時代・末期。
だいぶ色が抜けてしまっていますが、素朴で柔らかく描かれた絵付けは明治に通ずるものがあります。
なんと磁器ではなく、陶器だったのです。
一口に「砥部焼」と言っても、実は色んな変遷があり今に至っていることが分かります。
愛らしい絵付けを見ながら、どんな人が作ったのかなぁ~なんて想像したり、街並みを眺めながら当時の町の様子を思い描いたり、様々な想像が駆け巡った時間でした。
そして砥部焼はこれからの時代をどう生き抜いていくのでしょう。
近くで見守りながら、応援していきたいと思います。
陶板の道/陶祖ヶ丘
http://www.dogo-triangle.jp/spot/tob_toban.html