2015-01-24

鬼北町のこと ~つづき~



厚くて丈夫な和紙「泉貨紙(せんかし)」が作られている鬼北町の工房へ。


ここでは、鬼北泉貨紙保存会のメンバーによって和紙づくりが行われています。

和紙を漉いているのは、保存会の会長で鬼北町に暮らす平野邦彦さん。


泉貨紙は、漉き上がった直後の和紙を2枚重ねて1枚に仕上げるという、とても珍しい手法でつくられています。


この特殊な技術はもちろん、鬼北泉貨紙保存会の注目すべきところは製法にあります。

原料は楮(こうぞ)を使用しており、漂白も実際の川に浸してさらす「自然漂白」を行っています。また、乾燥も木版に貼り付けて乾かす「天日干し」を行うなど、昔ながらの製法を心がけながら和紙づくりを行っているのです。


こうした長き伝統を受け継いで和紙づくりに励む平野さんですが、実は田舎暮らしを求めて十数年前に引っ越してきたという移住者。そんな平野さんが和紙をつくることになった経緯に興味があって、今回色々とお話を伺ってきました。


伝統を継承していくことの難しさと大切さ、「縁」によってすべてが繋がっていく面白さを改めて感じました。


詳しくは「会いたいひと vol.3」でご紹介する予定です。
少々お待ち下さい。


●いま、愛媛村から
http://nowvillages.com/