2015-01-20
鬼北町のこと
鬼北町(きほくちょう)は、松山から車で2時間弱のところにあります。
数日前の愛媛新聞に『全国で唯一自治体名に「鬼」が付く愛媛県鬼北町が、新たな町のシンボルを目指し、巨大な鬼のモニュメントの制作を進めている。…』という記事が出ていて、しかもそのデザインを竹谷隆之さんが手掛けるとあったので、ひょー!どんなモニュメントになるんだろう?面白い町だなぁと興味深く読んでいました。
でも実際に行ってみると、鬼北町は怖い鬼とはイメージが結びつかないほど、穏やかであたたかな町でした。
今回鬼北町に出向いた目的は、和紙「泉貨紙」の和紙漉きを見学させていただくこと。
しかしその前に、前回行けなかった道の駅・広見森の三角ぼうしへ。(愛媛の道の駅は充実しているところが多いので、初めて行った地域では必ず訪れるようにしています。)
すると、そこで魅力的なうつわを発見!
鬼北町に窯元があるとは知らなかったので驚き(突然失礼かなと思いつつも)、工房に電話をしてみると、有り難いことに工房を見学させていただけることに。
工房は、道の駅から山の方へ車で15分ほど行ったところにありました。
そして工房には、こんな立派なのぼり窯が!
やっぱり、のぼり窯の存在感は凄いです。
うつわには飛び鉋(かんな)の手法が使われていたので一瞬大分の小鹿田焼を想像したのですが、聞いてみると小石原焼(福岡)で修業されたとのこと。なるほど!
小鹿田焼は小石原焼から陶工を招いて始まったと言われているので、このふたつは技術もよく似ていて共通するところが多いのです。
ちなみに飛び鉋というのは、成形したうつわに鉋をあてて細かな刻みを入れていく技法のことを言います。
写真は今回購入させていただいた鬼北窯のうつわたち。
手間も時間もかかる丁寧な仕事から、作り手の息づかいが聞こえてきそうです。
そして私は嬉しい出会いに感謝しながら、紙漉きの工房へ向かいました。