白漆喰の外壁が印象的で、重厚なつくりの民家や商家が軒を連ねる内子町。
愛媛南部にあり松山からは車で1時間ほどのところにある、風情あふれる地域です。
建築も瓦も立派なものが多いのでつい上ばかり見て歩いてしまいますが、ふと目線を下げてみると、多くの家に「外付けの縁側」があることに気付きます。
しかも、なんと折り畳み式!!
パタンと閉じているものもあれば、
野菜や食料品など商品を並べて軒先商店をしているところもあり、使い方は実に様々。
用途に合わせた活用がなされています。
(写真はありませんが)あったかい陽が差し込む中、ここに腰掛けてご近所さん同士でおしゃべりをするほのぼのとした光景も見られました。
こうした折り畳み式の腰掛けは「床机(しょうぎ)」と呼ばれているそう。
伝統的建造物群保存地区になっているこの地域は道幅が狭いため、機能的で理にかなったつくりを積極的に取り入れたのでしょう。雨からの劣化も防いでくれそうです。
「日本家屋」に「縁側」は、いつ見ても素敵。
変わらずあり続けて欲しい光景です。