Nowvillageの愛媛マンホール・コレクション。(~その1~)
かなり地味ですが、大好きな対象物。
地域の特色がデザインされているので、
「ほ~、ここは温泉が出るんだね!」
「ほ~、ここの特産品はコレなんだね!」
と、マンホールを通して初めて知ることも少なくありません。
愛媛のマンホールを紹介する時、やっぱりトップバッターはコレでしょう!「道後温泉マンホール」。
道後温泉の周りにいくつかあり、この下を温泉が通っていると思うと、それだけで得した気持ちになります。「温かいかな?」と思って、真上に乗って見たり…(笑) ←温かくありません。
同じ温泉マンホールでも、見比べるとデザインが微妙に異なっているのが面白いです。
ちなみに道後温泉がある「松山市」のマンホールはこちら。
市の花、ヤブツバキがデザインされています。その周囲にぐるっと配置された「井」という文字…これもしかして、伊予かすり…?かな。
愛媛らしいのは、愛媛南部「八幡浜市」のマンホール。
全国に知られたみかんブランドの産地だけあって、みかんがデザインされています。
八幡浜市は合併を重ねて今に至るので、市内を歩くと旧町村の様々なマンホールに出会えます。公共物だからこそ、地域の変遷が如実に表れているのです。
こちらは、中央の市章が合併前(旧市章)のパターン。
こちらも、合併前の市花(サルビア)がデザインされているパターン。
こうしたデザインの違うマンホールが、隣り合わせて並んでいたりするレアな場所もあります。
これは愛媛南部「宇和島市」のマンホール。
人がこんなに描かれているマンホールは全国でも珍しいです。「闘牛」が盛んな地域なので、このデザイン。後ろの観客まできちんと描かれています。
カラー版はこんな感じ。(闘牛、一度は見てみたいなぁ…)
宇和島市はマンホールの種類が豊富で、この他に牛鬼まつりで有名な「牛鬼」デザインもあります。まさに「魔除けマンホール」ですね。
やっぱり牛鬼は迫力があります。
こちらは愛媛東部「四国中央市」のマンホール。
ここは紙産業が盛んな地域なので、マンホールにも「紙のまち」と入っていて、デザインは紙=折鶴。
一匹だけの鶴も、風情があります。
こちらは松山市のとなり「東温市」のマンホール。
「重信」という地名は、合併前の町名だそう。10年ほど前に、「温泉群重信町」から「東温市」になったそうです。それにしても「温泉群」って…、なんていい響きなんでしょう。
マンホールには、イチゴ・桜・菊・子供たちがデザインされていて、ほのぼのとしたイメージです。
こちらは自然豊かな「久万高原町」のマンホール。
町花(ささゆり)と、町木(杉)がデザインされています。
空気弁はこんな可愛らしいデザイン。
ぷっくりとした赤いりんごが目を惹きます。
仕切弁も、また別のパターン。
りんごが盛んにつくられている久万高原。
ついつい矢印の方向へ行きたくなってしまう、こんな案内板もありました。
こちらは、松山の「北条」のマンホール。
(「北条市」と入っていますが、平成の合併で今は「松山市」となりました)
この地域には、俳句が刻まれたマンホールが何パターンかあります。
これは、「腰折と いう名もおかし 春の山 (花叟)」という句が刻まれたもの。
花叟は、北条にゆかりの深い仙波花叟(せんばかそう)という俳人だそう。
正岡子規など、多くの俳人がいる愛媛。マンホールから、その歴史と関心の高さを垣間見ることができます。
普段は見過ごしてしまいがちなマンホールですが、注意して見てみると色んな発見があります。こうした小さな発見が、大きな好奇心に繋がってる気がしています。
このあたりのマンホールは、どこで製造されているんだろう?