水が綺麗な西条市では、今も美しい手すき和紙がつくられています。
国安地区にあるこちらの工房では様々な種類の和紙が漉かれていますが、なかでも有名なのは「奉書紙」と「檀紙」。
「奉書紙」は、公文書用に使われることが多い高級感のある和紙で、私たちの身近なところでは芳名帳などに使われています。
「檀紙」は、しわ寄せ(シボ寄せ)という技法が特徴的な凹凸のある和紙で、のし袋や懐紙などに使われています。
檀紙の凹凸をつくるのも、もちろん手作業。
漉きたての和紙にシワを入れていきますが、あまりの早業で息を止めてじいーっと見ても、どうやっているのか分かりませんでした…。超人的な凄技(!)です。
手でつくられた凹凸は、機械でプレスされたものよりも、柔らかい自然な風合いに仕上がります。
そして自然乾燥している光景がまた美しい―。
しかも、紙を止めているのは、ビー玉!
知恵と工夫があちこちで光っています。
紙の特徴もそれぞれ違うので、工房を訪ね歩くと色んな発見があります。
<手すき和紙に関する過去の記事>
・鬼北町の泉貨紙のこと(2015.1.3)
http://nowvillages.blogspot.jp/2015/01/blog-post.html
・四国中央市で紙漉きを見学(2015.2.11)
http://nowvillages.blogspot.jp/2015/02/blog-post_11.html
・内子町の手漉き和紙(2015.3.8)
http://nowvillages.blogspot.jp/2015/03/blog-post_8.html