2014-09-18

海にある駅「梅津寺」


松山の中心地「松山市駅」から伊予鉄道高浜線に乗って20分くらいで「梅津寺」という駅に着きます。読み方は「ばいしんじ」。

この駅、ホームに降りるだけでとっても得した気分になれます。
と言うのも、駅が驚くほど海際に建っているので、降車した瞬間にふわ~っと潮風が匂い視界のすべてが「海」になるのです。


線路が海岸線沿いを通っていて車窓から海が見える電車というのは各地にも結構ありますが、駅とホームがここまで海に近いというのは日本の中でも珍しいですよね。


この海岸沿いにあるカフェ・ブエナビスタの店主によると、「昔は海水浴場として賑わっていた」んだとか。確かに辺りを見回すと昔ながらの民宿や旅館、商店なども点在しています。でもこの絶景に対して驚くほど人が少ない。


それは交通手段の移り変わりが影響しているようです。
この海岸が海水浴客で賑わっていた当時は、松山市駅から多くの家族連れがこの伊予鉄道に乗って来たそうですが、自家用車での移動が主流となった近年は(大きな駐車場などを完備していないため)海水浴客が減ってしまったという訳です。

でもお陰で今は「プライベートビーチ」のような贅沢感。
三津浜港から出港する大きな船や島などを遠くに眺めながら、海の時間をゆっくりと満喫できます。(もちろん海水浴も)

ちなみに、梅津寺駅に隣接する梅津寺公園では、春になると紅梅・白梅が150本、桜が600本咲くそうなので、夏だけでなく春もたっぷり楽しめそうですね。


でも個人的にとっても気になったのがお隣の「高浜駅」。
なんでしょう、この哀愁漂う感じ、たまりません。


電車が来てしまい急いでいたのでゆっくり観れませんでしたが、この出で立ちと雰囲気に目が釘付けになりました。素敵過ぎるでしょ。


またゆっくり駅舎見学に行きたいと思います。


走る私を見つけ電車を止めて待っていてくれた車掌さん、ありがとうございます。(松山の人は優しいなぁ。)