2014-09-30

展覧会パンフレットにみる四国四県


四国霊場の開創1200年を記念して、「空海の足音 四国へんろ展」が愛媛県立美術館で開催されています。四国霊場が開創したと伝えられている815年から数えると、今年で1200年目を迎えるのだそう。

この展覧会は、四国四県で同時期に開催されています。
巡回展ではなく、それぞれの県(館)で仏像や仏具などを中心に企画・展示している展覧会なのですが、そのパンフレットが実に面白いです。


先ずは香川県。
現代アートの展覧会やアートプロジェクトなどが盛んというだけあって、若者に好まれそうなインパクトのあるデザインです。キャッチフレーズも目を惹きます。



高知県。
仏像のイメージを崩さないよう配慮しつつも、広く伝えようとするスタンスが伝わってきます。さすが雰囲気づくりが上手いなぁという印象。



徳島県。
最初に見た時は正直驚きましたが、小手先にとらわれず真っ向勝負していこうという潔さに好感がもてます。何気に一番印象に残ります。



そして愛媛県。
一見地味ですが、仏像の雰囲気がしっかりと伝わってきます。奇をてらわないところがなんとも愛媛らしです。ちなみに中央の弘法大師像は、四十二番札所・佛木寺のもので弘法大使像としては全国でも3番目に古いと言われている貴重な仏像です。



愛媛県立美術館の学芸員さんによると、展覧会パンフレットは各館で作成しているためデザイナーも各県それぞれなんだとか。

題字が統一して使われていなかったりもしますが、それも含めて四国四県の特徴を垣間見ることができる面白いパンフレットです。