2015-05-30

水引に出会う


“紙のまち”で知られる四国中央市。

愛媛の東部、香川との県境に位置するこの町には、紙製品などをつくる工場が建ち並んでいます。(工場好きの私には、たまらない光景。)

この地で、紙漉きとともに発展してきたと言われているのが「水引」です。
水引とは、贈り物や金封などにかける紙でできた細い紐のことで、慶事なら金・銀・赤色をよく目にします。


この地でつくられる水引は「伊予の水引」と呼ばれており、法皇山脈の山間でとれるミツマタや楮、豊かな水や乾燥した土地柄など恵まれた環境を味方にして始まったとされており、その起源は江戸時代の元結(※)製造にあると伝えられています。 
※元結(もとゆい)とは、日本髪を結ぶ紐のこと。


そして先日、念願の水引職人さんにお会いすることができました。
作業場には、色鮮やかな水引がずらり!!


製作も見学させていただきましたが、想像をはるかに超えた高度な技の数々と、かたちの面白さに驚きました。

例えば「亀」ひとつにしても、どこにどのように付くかによって、つくり方やかたちが異なってきます。

置いて飾るタイプのものだったり、


結納などに使われる(少し平面的な)ものだったり、


アクセントになるミニタイプものだったり、


用途や大きさによって、色んなタイプの「亀」がいます。


縁起物なので、編み方ひとつひとつにも意味や由来があり、奥が深い世界です。


お正月に向けた水引飾りをNowvillageでも取扱いさせていただけることになったので、また改めて詳しくご紹介したいと思います。