2018-04-30

ブログのお引越し


これまでの5年間、こちらであれこれ綴ってきましたが、ブログをお引越しすることになりました。


新しいアドレスはこちらです。
https://nowvillage.wordpress.com/
(Nowvillage BLOG)


内容は今までと変わらず、手仕事のこと、地域や暮らしにまつわること、日々の何気ないことなどをマイペースに綴っていきますので、引き続きよろしくお願いします。


ちなみに公式ホームページもリニューアルに向けて、夜な夜な改修作業を進めています。

公開はまだ先になりそうですが、頭の中が整理されていくような感覚になるので嫌いじゃないコツコツ作業。(でもその分、目が疲れるー。年かな。笑)

リニューアルできたら、またお知らせいたします。


Nowvillage


2018-04-03

ついに、秋田入り!


2月の秋田は豪雪でこんな状態(↓)だったので、やむを得ずわたしと娘は関東にある実家で待機。先日、雪解けを待って秋田入りしました!




とは言うものの(4月のはずなのに)まだまだ肌寒く、まさかの雪が降る日も…!

同じ日本とは思えないくらい寒暖の差がある愛媛と秋田。
こんなに違えば、衣・食・住だけでなく、文化や言葉も違うはずだわ~!と、妙に納得する日が続いています。




まだあまり秋田調査はできていないのですが、やっぱり漬物文化は想像以上に魅力的。圧倒的な品数に驚きつつ、保存食の奥深さと大切さを改めて感じています。

こんな可愛い和菓子も発見!おばこ餅。




秋田らしいパッケージ(という表現が合っているかまだ分かりませんが、笑)に惹かれて老舗の和菓子屋さんで1箱300円で購入。




くるみが入った「ゆべし」のような和菓子。もちっとした醤油風味の食感で、優し~い甘さなのでお茶の時間にパクパク。ちなみに「おばこ」とは、方言で「若い娘さん」という意味だそう。

そして、こーんな美しい茶筒たちにも出会いました!伝統工芸の樺細工。




樹皮をツルツルに磨きあげるだけでなく、なかには樹皮の表情をできるだけ生かした「チラシ皮」という手法もあり(写真:手前)、あたたかみのある佇まいと触り心地が落ち着きます。

樺細工 八柳では、なんと樹皮を削るプチ体験もさせていただきました。




包丁のようなかたちをした専用の刃物で樹皮の表面をザーザーと削っていきますが、見た目より結構力が必要でコンマ0ミリの難しい作業。でも、中からのぞいた樹皮の表情は新鮮で「こんにちわ」と呼びかけたくなる愛おしさ。木って、やっぱりすごい…!




体がなかなか思うように動けないので、ゆったり&のんびりペースになると思いますが、これからの秋田での暮らしや出会いを楽しみたいと思います。


2018-03-29

【茨城編】茨城のフィギュアみやげ


水戸芸術館のエントランスで見つけたフィギュアのおみやげ。




ミュージアムショップの入口になつかしのガチャガチャが数台置いてあって、以前にブログで紹介した日本全国まめ郷土玩具のガチャガチャもあったのですが、その中になんと「茨城フィギュアみやげ」が!




せっかくなので、娘と一緒に400円で購入。
ハンドルをくるくる回して、ガチャン!という音とともに落ちてきたカプセルの中には…




なんと、あんこうが入っていました!

いやー、あんこうって…。渋すぎるでしょ~。
ポカンとする娘。(笑)




茨城を代表する冬の味覚、あんこう。
大きいしぬるぬる滑ってまな板の上ではさばけないので、下顎を引っ掛けて吊るし切りにする姿は、もはや冬の風物詩となりつつあります。

他には、水戸黄門+助さん格さん像、納豆、485系特急ひたち、などが入っているらしいです。別にすごく欲しい訳ではないのに、なぜか惹かれてしまうガチャガチャの不思議…。当たりかなのか外れなのかよく分からないけど、カプセルを開けるドキドキ感は大人になっても楽しいです。

これも海洋堂が製作しているそう。確かにあんこうもぬめっとしていてリアルな造形!愛媛版も道後温泉とかに置いてあったら、めちゃ売れるだろうなぁ~!


2018-03-26

【茨城編】わたしの郷土料理


今更ながら、茨城の郷土料理について復習中。

生まれ育った地域の料理って、小さい頃から当たり前のように食べてきたものばかりなので、なかなか客観的になれず「えっ、これ郷土料理だったんだ!?」というメニューもたくさん…。




でも中には、2月の初午にいただくお祝い膳で鮭と節分の豆でつくられた「すみつかれ」や、秋刀魚とネギと味噌でつくられた漁師料理の「パタイ焼き」など、わたしの母も知らなかったようなメニューもあって、新鮮な気持ちで茨城の食に触れています。




先日は、どうしてもおからが食べたくなって、近所の小さなお豆腐屋さんへ。

お豆腐2丁と豆乳2つを買ったら、おからと油揚げをサービスしてくれたので、こんなに買ってなんと440円!安~い!!




ルンルンで家に帰り、早速おからづくり。

レシピは、やの家(愛媛・松山)のかちこさんから教えていただいたもので。(わたしの産後は、心身ともにやの家のおからに助けられてきたのです。)しっとり甘くてホロホロと優しいかちこさんの味。さすがに全く同じ味とはいきませんが、練習の成果もあって(笑)ちょっとだけ近づいてきたかも。あぁ、美味し~。




せっかくなので全粒粉を使ったシンプルで美味しいやの家の丸パンも焼いて(今日は特別にレーズン入り!)、愛媛の味をここ茨城で再現。




料理は得意!という訳ではないし、さほど自信もないけれど、料理したり食べながら、メニューを教えてくれた人の顔や言葉、その時のいろんな記憶がよみがえるのが好き。そして美味しそうに食べてくれる人の笑顔も好き。




その地域の材料で、その地域(人)独自の製法で、「美味しい、嬉しい、ありがとう」を受け継いでいくのが郷土料理だとするならば、わたしの中にも少しずつわたしなりの郷土料理ができているのかも。

食のたのしさを教えてくれた母やかちこさん、みんなに感謝しつつ、今日も楽しくいただきまーす。


2018-03-18

【茨城編】種からつくられた「箒」と出会う


茨城で素敵な箒をつくる方々と出会いました。




先日、ミニ箒がつくれるワークショップが開催されるという情報を入手し、早速車を走らせて常陸太田市へ。




初めて訪れましたが、昔ながらの商店街には古い建物も残っていてアットホームな雰囲気にほんわか。この日はひな祭りイベントも開催されていたので、ひな人形や吊るし雛が商店の各所に飾られていて賑やかでした。




この地域では、昔から箒がつくられていて最盛期にはなんと50軒以上の農家で箒づくりが営まれていたそうです。茨城で生まれ育ったのに、初めて知る情報にビックリ!知らないことがまだまだありそうです。




ワークショップを開催していたのは、ベテランの箒職人から原材料となる草の栽培や製作工程などを学び伝える活動をしている「種継人の会」のみなさん。

今回は、ミニ箒づくりを体験させていただきました。




束の太さを選んだら、手製の器具を使って柄の部分を編み込んでいきます。
紐の巻き方は色んな種類があるようですが、一番シンプルなものに挑戦。




交互に紐を入れていく単純な作業ですが力の加減が難しく、途中でプチンと糸が切れてしまうアクシデントも…!乾燥しないように霧吹きで水をかけながら、糸と草の状態を見極めて編んでいくのがポイントのようです。




切れた糸は先生に直していただき、なんとかミニ箒が完成しましたー!!
人生初の箒づくりはドキドキ・わくわくの連続で、予想をはるかに上回る楽しさがありました。なんて充実したワークショップなんだろう…!




丁寧に教えてくださった種継人の会の方々、ありがとうございました。(隣でいい子にしていてくれた娘にも感謝。)

会場となった鯨ヶ丘商店街のくじら屋さんには色んな種類の箒が売ってましたが、使い勝手も良さそうなこの箒を購入。柄が少し長めで胸くらいまであるので腰を曲げなくても掃除が楽で、掃いた感じも柔らかいのが気に入りました。




編んでいるモスグリーンの糸は草木染で染めたのだそう。
細やかなこだわりと愛情が、箒の佇まいから伝わってきます。




どの分野でも職人の高齢化が進み後継者不足が危ぶまれるなか、種継人の会のような手仕事を学び伝える応援団が発足するのは地域にとっても活力になるし、本当に素晴らしいことだと思いました。


あわせて買ったミニ箒。キッチンやデスク周りで活躍しそう。


しかも尊敬すべきは、種まき、収穫、選別、脱穀、煮出し、乾燥、編み込み作業と、1本の箒ができるまでの一連作業を焦らずに時間をかけて学んでいるところ。上辺だけでない地に足が着いた活動を、心から応援したくなりました。



種継人の会では、種まきの時期などにボランティアを募集しているそうです。興味のある方は種継人の会のホームページをご覧ください。(私も体調が良ければお手伝いに行きたいな~!)


●種継人の会
http://tanetsugibito.com/

2018-03-16

新しい名刺とともに


注文していた新しい名刺が届きました!




印刷は、今回も愛媛県西条市にある森山印刷所で、活版でつくっていただきました。




森山印刷所に出会ったのは、愛媛で暮らし始めて2年目の夏。

その時のことを、興奮冷めやらぬ様子で (多分、鼻の穴を大きくしながら…笑) こちらのブログで綴っています→「見つけた!愛媛の活版印刷所(2015年9月25日)




ホームページ「いま、愛媛村から」内でのコラムでも紹介していますので、興味のある方hは読んでみてください。
http://www.nowvillages.com/ehime/meet/vol8.html
【Vol.8 森山印刷所/2015年12月】

前回は、宇田武夫製紙所の伊予手すき和紙(名刺サイズ)でお願いしたのですが、今回はその紙がちょうど手元になかったため、印刷所に選んでいただいてフリッターという紙を使いました。

本格始動はまだ少し先ですが、今できることを少しずつ…。
これから使うのが楽しみになりました。

森山印刷所さん、ありがとうございます。


●森山印刷所
愛媛県西条市壬生川416-1
http://moriyama-print.com/


2018-03-13

雑誌「とんとん」のこと


愛媛で発行されているフリーペーパーで、ダントツに面白い雑誌「とんとん」。




愛媛の方は既に読んでいる方も多いと思いますが、世界一周旅行を終えた市毛さんご家族が愛媛に移住してからつくりはじめたもので、その視点や感覚にあっと驚かされます。




先日「とんとん 02」号が発行されたのですが、なんとNowvillageも掲載していただきました!『愛媛の民藝の旅』というコーナーで手仕事をご紹介させていただいています。




他にも、市毛さんが世界を旅した『とんとん旅日記② バルト三国市場巡りの旅』という特集や『世界旅行のお買い物』など、旅のなかで出会った日用品や素敵なモノたちが紹介されているのですが、これがまた面白い!!




全部で33ページあるのですが、語り口調の読みやすい文体と美しい写真がスイスイと目を運んでくれるので読み終わった後は、世界から愛媛まで旅した気分に。楽しい余韻に浸ることができます。




配布場所は、メルカドデザインのホームページ(https://mercado-d.com/magazine_info_tonton/)で確認することができます。

遠方でしたら、オンラインストア(https://mercado-design.stores.jp/)から入手することもできますので、興味のある方はぜひこの機会にご覧ください。愛媛への扉を「トントン」とノックしたくなりますよ!


●雑誌「とんとん」
発行 メルカドデザイン
https://mercado-d.com/


感謝祭のこと


2月19日に開催した「いま、愛媛村から感謝祭」は、ワークショップあり、物販あり、飲食あり、夜トークありの濃厚でとっても楽しい1日となりました。




それもこれも、会場に足を運んでくださった方々、出店してくれた店主さん、職人さんや講師の方々、開催にあたりご協力いただいたみなさまのお陰です。本当にありがとうございました。





当日は写真を撮る余裕すらなかったのですが、メルカドデザインの市毛さんがバシバシ撮っていてくださったので本当に助かりました。





でも今、写真を見ながらみんなの顔を思い出すだけで、胸が「キューン」となります。
なんか失恋したような気持ち…(笑)。





エネルギッシュだけどのんびりしてて、それぞれ個性が光っていて、年齢に関係なく「楽しいこと」を共有できる愛媛の素敵な仲間たち。そんな方々に出会えたことは、わたしにとってかけがえのない宝です。





愛媛で暮らすことができて、本当に良かった。
そう改めて思えた時間でした。





お世話になった方々に感謝の気持ちを伝えたくて開催したのに、結果的にたくさんの方々に支えられ、助けていただき、エネルギーをたっぷりといただくことにー。

心があったまる優しい言葉や素敵な品々、思い出のフォトブックや職人さんたちの寄せ書き、最後にはお花までいただき(泣くのはガマンしてたのに)涙が一気にポロポロと…!愛媛がまた好きになりました。




終始バタバタしてしまい、きちんとご挨拶できなかった方もいるので心残りもありますが、Nowvillageとして活動を続けきちんと成果を上げていくことがせめてもの恩返しになると信じ、これからも頑張っていこうと思います。

出産まで少しお休みをいただきますが…、このブログはマイペースに続けていきますので今度ともどうぞよろしくお願いします。



2018-03-11

近況報告といろいろ


先月開催した「いま、愛媛村から感謝祭」は、多くの皆さまにお越しいただきまして、本当にありがとうございました。(出店者のみなさま、開催にあたりお世話になったみなさま、本当にありがとうございました!)




慌ただしく引っ越しに突入してしまったので、当日の様子をアップすることもできずに今に至りますが、出店者のメル̚カドデザインの市毛さんが感謝祭のレポートをアップしてくださっていますので、よろしければこちらをご覧ください。

▶いま、愛媛村から感謝祭|とんとん②初配布!
 https://mercado-d.com/ehimemura_kanshasai_tonton2/


市毛さんに写真も送ってもらったので、「ありがとう」と「えひめ愛」にあふれた感謝祭の様子をそのうちアップできたらと思います。


秋田はというと、引っ越し間際の2月はこんな感じでした…。
町全体がスキー場という感じで、真ーーーーっ白!!!




お腹に2人目を授かっていることもあり、雪国初心者のわたしは1歳の娘を連れて急遽実家のある茨城に留まることにー。避難というとちょっと大げさですが、まさにそんな感じです(笑)。

さすがに今は雪解けも進み道路が見えてきたようですが、道路の横やお庭には雪がこんもり。秋田レポートはまだまだ先になりそうです…。

ということで、この機会に茨城のことをイロイロと調べることに。




思えば「地元」のことって全然知らない…。どんな職人さんがいてどんなものづくりがあって、どんな文化や伝統芸能があるのか。

住んでいた当時から興味がなかった訳ではないけど、そこまで熱心に調べられなかったのは、はやり「地元」だから、なのかもしれません。

でも、期間限定で滞在しているこの時こそ、きっとチャンス!
この環境に感謝しながら、秋田生活に向けて時間を大切に紡いでいきたいなと思います。